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カブのトンネル栽培 寒さに強い品種選びと適切な温度管理を

  • 根菜類
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カブは暑さと乾燥に弱いものの、寒さには比較的強いという特徴があります。中間地では露地栽培は3、4月まきになりますが、トンネル栽培は2月まきができます。生育促進と、とう立ち防止のためにトンネル、べたがけ、マルチ資材での保温が必要です。

[品種]
カブには形や大きさ、色などに特徴のある品種が数多くあります。春から初夏に収穫するトンネル栽培では、とう立ちが遅く(晩抽性)、耐寒性のある、鮮白色で球形の小カブを使います。低温肥大の良い「雪牡丹」(武蔵野種苗園)、晩抽性の「CR白涼」(トーホク)、白さび病などに強い「二刀」(サカタのタネ)などがあります。

[保温資材とトンネルの作り方]
トンネルフィルムには、開孔率1、2%の農POが多く使われ、換気作業が省力化されます。べたがけの不織布は保温効果や霜よけ効果があり、透光性も高いので、トンネル内の野菜上に直接かけて保温効果を高めます。マルチは地温上昇効果が高い資材です。地温確保には透明、雑草の抑制には黒色を使い、条間・株間は15cm間隔などの穴開きフィルムを選びます。トンネルの土台となる支柱を約60cm間隔に差し、フィルムの裾は土で埋め、フィルムの上に押さえる支柱を差し込むなどして保温と耐風性を高めます。

[畑の準備]
種まき2週間前に、1平方m当たり苦土石灰100gを全面にまき、深く耕しておきます。1週間前に化成肥料(NPK各成分10%)100gと堆肥1、2kgをまいてよく混和しておきます。

[畝立て]
幅70~80cm、高さ5~10cmのベッド(栽培床)を作り、平らにならします。畑が乾燥しているときは、灌水(かんすい)して土壌水分を適度な状態にし、マルチを敷きます。

[種まき]
種は1穴当たり4、5粒をまき、1cmほど土をかけます(図1)。その後は、発芽促進と幼苗の保温のために、べたがけしてトンネルを被覆します。

[間引き]
発芽し、双葉がそろった時点で、密になっている部分を間引きます。その後、本葉2、3枚で生育の劣る株を間引いて2本にし、本葉4、5枚で最終的に1株立ちにします。

[トンネルの換気方法]
冷涼地や中間地の2、3月はまだ夜温は低いですが、昼間のトンネル内気温は高くなるため、最高気温20~25度を目安に換気します。開閉する方法やフィルムに穴を開ける方法、穴開きフィルム(開孔率1、2%)を使う方法があります(図2)。本葉1、2枚の頃から換気を開始し、徐々に換気を大きくして、さらにフィルムの裾を上げるなどして、生育後半にトンネル内の茎葉が繁茂する頃、遅くてもヤエザクラが開花する頃(関東などの本州平野部で4月中旬~5月上旬)にトンネルを除きます。

[収穫]
直径5、6cmが収穫適期です。気温上昇期にはすぐに肥大するため、裂根や根の内部がスポンジ状や空洞となる「ス入り」に注意してください(図3)。

 

※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。


JA広報通信2026.11月号より
「あなたもチャレンジ! 家庭菜園」 園芸研究家●成松次郎
原図:成松次郎 イラスト:小林裕美子